Mohukan!

旧ブログより移転しました。

英霊の墓参り イギリス旅行記 ~グラストンベリー、コッツウォルズ、ロンドン~

dsc01669

2016年11月12日(「きんモザ」映画公開日)より1週間イギリスに旅行に行ってきました! 去年のフランス(「心ぴょんぴょんフランス旅行記 ~コルマール、ストラスブール、パリ~」)に続いて、またしてもツアーでない完全一人旅でございます。

 

詳細日程は以下の通りです。
2016/11/12(土) 11:30 羽田発→現地時間15:30 イギリスヒースロー着、@ロンドン泊
2016/11/13(日) ロンドン→バース、@バース泊
2016/11/14(月) バース→グラストンベリー→コッツウォルズ、@コッツウォルズ泊
2015/11/15(火) コッツウォルズ(バイブリー)→ロンドン、@ロンドン泊
2015/11/16(水) ロンドン市街観光、@ロンドン泊
2016/11/17(木) ロンドン市街観光、@ロンドン泊
2016/11/18(金) ロンドン市街観光、現地19:00イギリスヒースロー発、@機内拍
2016/11/19(土) 日本時間15:30羽田着

 

旅行費用ですが交通費・宿泊費・現地でのお小遣い(12万円)込々で、トータル35万円~40万円くらいだった気がする。オフシーズンだったのと完全一人旅で自由に決められたということもあり安くできたのですが、去年のフランス旅行ではミラーレス一眼レフや旅行用リュックなども買っており、今年はそれがない分ロンドンのホテルをリッチに1泊3万程度のヒルトンダブルツリーに3泊宿泊したのが旅行費を押し上げているかんじです。参考までに、飛行機代は14万でした(これでも高いJALの便を選んで)。

 

さて、去年のフランスは「WHITE ALBUM2」と「ごちうさ」巡りしてきたわけですが、今回のイギリス旅行の目玉は次の2つです。

アニメ「Fate」最終話よりアーサー王の墓があるグラストンベリー
映画公開始まった「きんいろモザイク」よりコッツウォルズ

これがですね、どちらも田舎という割と難度の高い聖地巡礼。もちろん、去年に引き続き英語力の向上は見られず、中学生以下の英語力っすね。だがしかし、今年はWi-Fi機器の不良品渡されるというトラブルもなく、ネットが使えるという武器が!(あまり使わんかったけど)

 

dsc01685dsc01687

さて、初日夕方17時頃にはロンドン市街に着いてたんですが、時計塔とロンドンアイ(観覧車)乗っただけで就寝。時差は9時間で眠かったというのもありますが、11月のロンドンは夜が早い。日本だと「17時? つーか、これからっしょ」というかんじですが、緯度が高いので17時には真っ暗だし、東京と異なり、街自体も早々におやすみモードに入ってしまいます。大都会ロンドンと思ってたが、これはちょっとびっくり。観光スポットも夏と冬でクローズの違うところがほとんどなので、長く観光したいって人は夏に行くのがいいかもしれません。まぁ、私が11月に旅行するのは、イチョウの黄色い落ち葉散る街の景色がいかにも海外のようで異国情緒感じさせてくれるのが好きだからなので。
というわけで、2日目は朝からロンドンパディントン駅発の列車に乗ってバースを目指します。写真は、パディントン駅と熊のパディントンです。

 

dsc01697

パディントン駅から1時間半程でバーススパ駅に到着。バースはBath、つまりお風呂の語源らしく、ローマ時代からの温泉街の世界遺産。18世紀には上流階級が集うリゾート地だったイギリスの観光都市です。

dsc01716dsc01730

dsc01734dsc01738

ローマンバス、バース・アビー(上写真2枚目)、ロイヤル・クレッセント(上写真3枚目)と世界遺産になっており、街並みも美しいです。

バースを訪れた理由としては、「せっかくのイギリス旅行なので、ロンドンだけじゃもったいない! 世界遺産都市も!」というのもありますが、いよいよ翌日目指すグラストンベリーに行くためというのが大きな理由です。

 

ロンドンからバーススパ駅まで1時間半程度、グラストンベリーへは更に西へバーススパ駅から15分程度のブリストル・テンプルミーズ駅へ行き、そこから376番のバスで更に1時間半程度(バースからもバスはあるらしいが)。グラストンベリーは夏期でも16時、冬期は15時半に閉まってしまいます。また、口述しますが、バスは渋滞に巻き込まれると3時間かかってしまいますので、グラストンベリーを観光するならロンドンを早朝に出発するか、近場のバースに前泊しておくのがお勧めかと。また、日曜日はそもそもグラストンベリーが休みなので注意。

dsc01740dsc01743

バスはこんなかんじ。士郎と凛もこのバスに乗って行ったのでしょうか。

dsc01746

ガチ田舎を走り続けます。
ここでトラブル発生。めっちゃ渋滞。っていうか、大型車すれ違えないような田舎道を渋滞が続くのでマジやばい。運転手も「ビッグトラブル」だか「ヘビートラブル」だか言い、最終的には「フレンドバス!」だとかで、別のバスに移され、グラストンベリーへ。「地球の歩き方」にはブリストル・テンプルミーズ駅から1時間半と記載されているところを3時間かかってようやく到着。最初のバスはたぶん折り返さないといけなかったんだろうな。

 

dsc01752dsc01756dsc01759dsc01764dsc01763dsc01781

すごく英霊のオーラを感じる!

とりあえずアニメFate最終話と同じカットで写真撮りましたが、アニメの聖地じゃなくても普通に聖地だし、世界でも有数のいわゆるパワースポットなんでしょう、すごく厳かな感じがします。

12世紀に修道院の地下からアーサー王の棺桶が発見された伝説が残っているとのこと。

dsc01762dsc01769dsc01789

写真から伝わるかわかりませんが、敷地はかなり広く、それでいてあまり人はいません。なので、存分に眠る英霊に思いを馳せることが出来ます。

Fateがどうこうというのを除いても、すごく雰囲気が良く、伝説と時代に思いを馳せることができ、とてもいい場所なので長時間かけても行って良かったです! パワースポットとか「そんなオカルトありえません」ですが、本当に何か感じるものがありましたね(オタク的な何かかな?)。ただ、黒髪のツンデレ美少女と行きたかった。

 

dsc01816

ちなみに中は広いが入口は狭く分かりづらいので注意。なお、帰りのバスは予定通り1時間半でブリストル・テンプルミーズ駅まで帰ることができました。

 

dsc01903

ブリストル・テンプルミーズ駅からスウィンドン駅経由で「きんいろモザイク」舞台のコッツウォルズ地方のケンブル駅へ。コッツウォルズ地方の真ん中あたりの駅ですが、無人です。タクシーを拾ってホテルまで行って宿泊。

さて、コッツウォルズ地方ですが、正直タクシー乗らないときつい。バスもあるといえばありますが、日曜日は運休の路線もあり、そもそも本数が少ない。歩ける距離でもなし。タクシーも東京みたいにそこら中走っているわけでもないので、ちゃんと確保が必要です。

あと、バスは日本もそうですが、降りるところでボタン押すので、初見殺しです。ここまで来ておいてタクシー代ケチるレベルでもないので、タクシーが良いかと。私は中央のケンブルから南のカースル・クーム付近のフォスファームハウス見てから北のバイブリーまでタクシー使いました。南行って戻って北に行ってと効率悪かったですが、だいたい1万円程度あれば足りました。ケンブル以外だとバーススパ駅、チッペナム駅あたりからタクシーでもいいかもしれません。

 

dsc01828

しのが泊まったフォスファームハウスを見てからバイブリーへ。

dsc01890dsc01833dsc01895dsc01884dsc01898

芸術家ウィリアム・モリスをして「イングランドで最も美しい村」と言わしめたバイブリー。

まじで村。限界集落っていうか、廃村じゃん?
村人よりも川を泳いでる鴨のほうが多くね?

ただ、雰囲気はすごく良いですね。タクシーの運ちゃんも「すっげぇいい景色の村だから!」って別れる時に握手したし。まぁ、ここで別れたのが失敗だったのは、この時の私には知る由もなかった・・・。

本当にのどかな村なので、こんな村で過ごしてきたのならアリスとカレンの頭の足りなさも、さもありなんというかんじです。

村なので、さくっと見れば1時間程度で回れるでしょう。で、バスが来ん。「地球の歩き方」によると始発のバス停からは2時間に1本バスが出ているようですが、なんということでしょう、全部がバイブリー経由するのではなく、バイブリー経由は4時間に1本だったのです。(全然バス来ないので、ホテルのフロントの人に聞いた。)

なので、運ちゃんと握手で別れる時に帰りに迎えに来てくれるよう頼んでおくべきでした。ほんとそんなかんじなので、コッツウォルズをがっつり観光するなら1日タクシー借り切るというのも手だと思います。レンタカーが億劫でないならそれもアリ。

 

dsc01908

バイブリーを脱して列車でロンドンに着いたのは夜18時頃。写真はピカデリーサーカス周辺。この辺が繁華街でパブとかも多いっぽい。渋谷かな?

 

dsc01914

残りの3日間はロンドン市街観光。初日はウェストミンスター寺院からスタートし時計塔、テムズ河沿いに観光しながらタワーブリッジまで歩きです。

dsc01923dsc01935dsc01926dsc01928映画の「けいおん!」で見た。

dsc01963dsc01972dsc02023

最後はシャードという2013年に完成した310mのガラス張りの高層ビル72階244mからのロンドンの夜景。

dsc02005

途中、ロンドン塔では王室のコレクションの展示も。中世の鎧ってガチ鎧ですな。セイバーの鎧はまだおしゃれな方やな(?)。王冠が見物ですがそちらは撮影禁止でしたので。

 

dsc02032dsc02037

ロンドン市街地観光2日目はナショナルギャラリーから美術館・博物館巡りです。去年フランスで、ルーブル、オルセーと見ているので、そこと比べると一段・・・という感は否めませんが、ナショナルギャラリーは元々英国王室が国民のために買ったコレクションの展示だかで特別展以外は無料で観れるという思想がナイスです。

日本人はキリスト教の宗教的知識がないので、ダヴィンチ観てもなぁ、というかんじなのは私も同じ。「岩窟の聖母」より可愛い絵画探すぜぇ、ということでナショナルギャラリーで一番可愛かったのがカミーユ・ピサロの「Félix Pissarro」。ちょっと怯えているような表情がとっても可愛い。作者の7歳の息子の肖像画だそうで、こんなに可愛い子が女の子のはずないんだよなぁ!

 

dsc02052dsc02054

罰金バッキンガム!!

宮殿の中は女王がスコットランドを訪問する8月・9月しか入れないですが、衛兵交替式は見てきました。ぶらぶらして交替式のちょうどぐらいに着いたのですが、人が多くて・・・。ちゃんと前で見たいのであれば早めに行って場所取っておくべきですね。交替式は1時間くらいだったような。陸軍が演奏するわけですが、007ゴールデンアイなんかも演奏しており、わりと自由なかんじ? 自衛隊がプリキュア演奏するようなもんなのかな?

dsc02117

途中でハイドパークに立ち寄る。とにかくでかい。池も。
鳥が多く、この日は風が強かったからか、目の前で鳥が前に進むでもなく浮遊しているかんじに飛んでいるのを見ることができました。うんこかけられそうで怖かった。。。

dsc02125

もちろん、大英博物館も行ってきましたよ。イギリスはナショナルギャラリーの美術館よりも博物館ってイメージですが、大英博物館の物量はすごかったです。コインや昔のチェス盤から日本の展示ではアトムまで幅広く展示されており、がっつり見るならそれなりの時間が必要かと。さくっと回るのでも2時間くらいは欲しいっすね。ロゼッタストーンが一番の見物。世界史勉強した時に知ってたはずなのに、日本のオタク文化のせいでロゼッタストーンって聞くと超魔力の宝石みたいなイメージあるよな。

 

dsc02101

最終日はお土産買いにデパート巡りしただけなので特に語ることはないので、最後に食事とか市内の移動について。

イギリスの飯はまずいとよく聞きますが、「とは言っても先進国ですぜぇ?」と思ってました。結論、まずい。レストランなんか行ってもだいたいまずいです。スープはだいたい変で、緑色の謎のスープも出てきたりしました。肉もまずい。基本じゃがいも食っとけばええやろ、というかんじでポテトメニューが多いですが、ポテトはまぁまぁ普通。フライドポテトなんかは日本と変わらないですね。

「Pret A Manger」というサンドイッチチェーン店が日本でいうコンビニ並みに多い。ここのサンドイッチは無添加で体にいいものを使ってるらしく(?)、味もそこそこいけるので、小腹が空いたら利用してました。向こうは健康志向が強いらしく、意識高い自転車での通勤もかなり多く、ランニングしてる人も多かった。日本食も人気らしく「sushi」という単語は普通に街中でよく見かけたし、日本食のチェーン店もあるほど。

市内の移動は「オイスターカード」と呼ばれるスイカみたいなやつに30ポンドほどチャージしておけば、地下鉄でだいたい巡れるのでOK。ロンドン市街自体それほど広くないので散歩がてら徒歩もよいので、地下鉄と徒歩だけで過ごしました。バスの路線や時間調べるのも面倒なのでバスは使わなかったですね。歩くの楽しいし。

 

というわけで、1週間のイギリス旅行でした。今回は英語通じる国(自分は喋れんが)なのでハードル低いっしょ、とバス・タクシー利用の田舎巡りもしましたが、何とかなるもんっすね。パリと違って明らかなスリも居なくて治安も良い方だったし。

最近はドイツキャラの人気も出てきてるし、来年はドイツあたりに行きたいですかねー。

 

dsc02128

余談。ロンドンの地下鉄駅内に「君の名は。」の広告がいくつか。200億アニメは宣伝力も違いますなぁ。